仮想通貨(暗号資産)アラゴン(ANT)の特徴
多くの仮想通貨(暗号資産)が掲げる非中央集権的運営で、管理者のないプラットフォームには、DAO(分散型自立組織)が欠かせません。
ユーザー同士で方針を決めるDAOは、透明性と公平性がメリットです。
しかし、仕組み上、運営への負担が課題になります。
DAOの構築を助け、運営者の負担や透明性の高さなどDAO全体を支援するプロジェクトに「アラゴン(ANT)」があります。
今回は、この「アラゴン(ANT)」について解説していきたいと思います。
アラゴン(ANT)のアウトライン
発行上限 | 3960万枚 |
特徴 | DAOの構築やDAOの運営負担の軽減 |
発行開始 | 2017年5月 |
アラゴンは、営利組織・非営利組織などのあらゆる組織の透明性と創造性を高めて、DAO(分散型自律組織)の構築を簡単にするために開発されました。
イーサリアムベースの管理システムを提供することで、各種手続きなどの負担を減らして効率的な組織運営に貢献するというようなプロジェクトです。
アラゴンのアプリ内で合意形成時に使用されるのがANTトークンです。
アラゴン(ANT)の特徴
アラゴン(ANT)の特徴を挙げていきます。
DAO(分散型自律組織)のサポート
DAOは中央に管理者を置かず、コミュニティの参加者による投票とプログラムによって組織を運営する組織形態です。
ただし、ゼロからDAOを構築するのは容易なことではありません。
そこでアラゴンは、「Aragon client」というDAOを構築するためのツールキットを提供しています。
これを利用すれば、知識や経験がなくても比較的簡単にDAOを構築可能です。
また、DAO間を相互につなぐ「Aragon network」、アラゴンを活用して発行した仮想通貨(暗号資産)のICOで得た資金を管理する「Aragon Association」などのDAOの運営をサポートしています。
「Aragon Court」による調停制度がある
ANTトークン保有者なら誰でも陪審員になれる「Aragon Court」という調停制度があります。
国や政府の第三者による関わりがないAragonでは、代わりにDAO上での争いを判定する裁判所のような場所が必要です。
そこでアラゴンを保有している人は、現実世界でいう陪審員になることができます。
ANTトークン保有者であれば誰でも陪審員になることが出来て、毎月報酬が得られます。
アラゴン(ANT)の今後
アラゴン(ANT)の将来性について挙げておきたいと思います。
「Aragon Govern」の実装
「Aragon client」を改良した「Aragon Govern」を実装しています。
これは異議がなければ投票を行うことなく提案を実行できる仕組みなので、さらにスピーディーなDAOの運営が可能になっています。
「Aragon Voice」の実装
「Aragon Voice」は投票機能の改良版です。
匿名投票が可能でトークンを保有していなくても投票が可能になるシステムです。
こういった新機能も次々と開発中です。