仮想通貨(暗号資産)スイ(SUI)の特徴
仮想通貨(暗号資産)の開発は他の仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトで実績を残したチームや人が行うとレートが上がる傾向があります。
また、IT関係で名を上げた人の参加でベンチャーキャピタルから信頼を獲得して大金の投資を受けることがままあるものです。
その中で最近注目されているのが「スイ(SUI)」です。
「スイ(SUI)」の開発チームは、META(旧フェイスブック)出身者によって創設された企業です。
今回はこの「スイ(SUI)」について解説していきたいと思います。
スイ(SUI)のアウトライン
発行上限 | 100億枚 |
特徴 | レイヤー1ブロックチェーンオープンソースプロジェクト |
発行開始 | 2021年 |
コンセンサスアルゴリズム | デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク |
SuiはMetaの元社員によって設立された仮想通貨(暗号資産)のレイヤー1ブロックチェーンなどのオープンソースプロジェクトです。
「Mysten Labs」が中心となって開発を進めており、トランザクションの並行処理によるスケーラビリティ問題の解決を目標にしています。
Metaの独自通貨の「Diem」に関わっていたエンジニアが始めたプロジェクトであることから、「Diem」の特徴を引き継いだプログラミング言語などを使用しています。
スイ(SUI)の特徴
スイ(SUI)の特徴について挙げていきます。
処理能力が高い
処理速度が「1秒間で12万トランザクション」とかなり速いです。
速いと言われる、アバランチの処理速度は約4500件、ソラナは1秒間約50000件なので、SUIがどのくらい速いのかがわかります。
ビットコインの処理速度は1秒間で7件、イーサリアムは約14件なので、SUIとの差は明らかです。
SUIではトランザクションを2種類に分けて処理することで、1つずつ処理するよりも速くなりトランザクションを並行処理することとなり、速くなっています。
プログラミング言語「MOVE」
SUIでは「MOVE」というプログラミング言語を使用しています。
「MOVE」は、DIEMプロジェクトの際にMETAで開発されたプログラミング言語です。
仮想通貨で最も一般的に使われているプログラミング言語は、イーサリアムでも使用されている「Solidity」という言語です。
この「Solidity」と比べて、「MOVE」は安全性が高いことが特徴です。
「Solidity」は機能面で自由度の高い言語である一方で脆弱性があり、セキュリティが弱いという問題があります。
「MOVE」では、プログラミングの一部機能を規制することで、セキュリティ面を強化することを可能にして、バグなども防ぐことができるようになっています。
スイ(SUI)の今後
スイ(SUI)の将来性について挙げておきたいと思います。
大手のベンチャーキャピタルから資金調達に成功
Suiプロジェクトには大手の有名なベンチャーキャピタルが出資しています。
- a16z
- Coinbase Ventures
- Binance Labs
- 電通ベンチャーズ
その他多くのベンチャーキャピタルから出資を受けていて、約500億円もの資金調達に成功しています。
Diemの開発メンバーが中心
上記のとおり、「Diem」を開発したエンジニアたちがメインメンバーとしており、そして新たなプログラミング言語「Move」により大きな注目を浴びています。
このように仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンに精通しているので、ノウハウの蓄積もあり、今後も伸びが期待されます。