仮想通貨(暗号資産)メイカー(MKR)の特徴
「Maker」は、ステーブルコイン「DAI(ダイ)」の発行・管理、レンディングプラットフォームを提供するプロジェクトになります。
「メイカー(MKR)」は、このプラットフォーム上でのガバナンスに使用することができます。
今回は、この「メイカー(MKR)」について解説していきたいと思います。
メイカー(MKR)のアウトライン
発行上限 | 1,005,577枚 |
特徴 | DeFiレンディングプラットフォーム |
発行開始 | 2017年11月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク |
Makerは、ステーブルコインである「DAI」の発行や管理を行っているプラットフォーム・プロジェクトの総称、Makerの通貨(MKR)自体を表す言葉です。
※今回は便宜的に開発のプラットフォームやプロジェクトを「Maker」、コインのメイカーは、「メイカー」で表すようにします。
Makerは、利用者が仮想通貨(イーサリアムなど)を担保にして、ダイ(DAI)を発行することができます。
メイカーは 、イーサリアムベースの仮想通貨で、ステーブルコインのDAIの価格を安定させるために使用される通貨になります。
つまり、メイカー(MKR)とダイ(DAI)の2つの仮想通貨(暗号資産)を発行しています。
- メイカー(MKR):ガバナンストークン兼ユーティリティトークン
- ダイ(DAI):仮想通貨(暗号資産)を裏付けとする米ドルのステーブルコイン
メイカー(MKR)の特徴
メイカーの特徴を挙げていきます。
ダイ(DAI)の発行が出来る
利用者が暗号資産を預けることでDAIを発行することが可能で、気軽にステーブルコインを保有することができます。
預けられる仮想通貨(暗号資産)は、イーサリアムのみならず、比較的多くの仮想通貨(暗号資産)が可能です。
このことも価格安定の一つの理由と言えます。
非中央集権型のステーブルコインのダイ(DAI)の実現
ステーブルコインで最も有名なのが、「テザー(USDT)」です。
テザーの場合は、中央集権型のステーブルコインですが、Makerの開発グループは、スマートコントラクトを活用して、非中央集権型のステーブルコインのダイを実現しました。
ダイ(DAI)のサポート通貨
一般的なステーブルコインの場合、運営がその価値を担保することが多いのです。
ダイの場合、ブロックチェーンの利点である分散型を活かして、メイカーという別通貨を作り、ステーブルコインのダイの資産価値の証明や、信頼性の担保の役割を果たしています。
価格調整機能を実装
仮想通貨(暗号資産)は、値動きが激しすぎて、今のところ普段の支払いには向かないと言われています。
一方、ステーブルコインは価格が安定しているので、使用しやすいというメリットがあります。
メイカーは、ダイの価格を安定させるために、「価格調整機能(TRFM)」を実装しています。
これは、ダイのシステムが⽬標レートを調整する⾃動的なメカニズムで、マーケットの⼒を使ってステーブルコインであるDAIの市場価格が、⽬標価格付近で安定するようにしています。
メイカー(MKR)の今後
メイカーの将来性について挙げておきたいと思います。
ダイ(DAI)の流通量の増加
「Maker」は数百以上のサービスやアプリがダイを採用していることを公表しています。
今後も拡大していくことでしょう。
ダイの拡大により流通量も増えて、そのガバナンスに関与するメイカーの価格上昇にも繋がります。
担保になる仮想通貨(暗号資産)の増加
メイカーは、複数の仮想通貨(暗号資産)をダイ発行に伴う担保として預け入れることが可能です。
DeFi発祥のトークンもその中にはあり、積極的に新しい仮想通貨(暗号資産)を担保に追加しています。
今後もダイの担保として利用できる仮想通貨(暗号資産)は増えていくと考えられます。
利便性が向上すれば、結果的にダイの流通量にもよい影響を与えてきそうです。
MakerDAO自体に将来性がある
DeFiレンディングプラットフォーム「MakerDAO」自体に将来性があります。
レンディングでの報酬を得ながらも、貸している通貨をトレード資金として使え、ダイと交換できるという、唯一無二の特徴を持っています。
その技術力は業界でも高く評価されています。