仮想通貨(暗号資産)の特徴ワンインチ(1INCH)の特徴

仮想通貨(暗号資産)ワンインチ(1INCH)の特徴

新しい便利なサービスが出きれば、人々はそれを利用するようになります。

そして、普及し始めれば、付加価値をつけた形で他の類似サービスも追随したりします。

同じようなサービスを区別しながら利用すると、管理がややこしくなるものです。

例えば、QR決済の使い分けなどは、経験があるのではないでしょうか?

仮想通貨(暗号資産)のサービスでもどこの取引所を使用するのか?ということは結構悩ましいものです。

近年盛んになってきたDEXも同様です。

今回はDEXアグリゲーターと呼ばれる、「ワンインチ ネットワーク(1inch Network)」とそのガバナンストークンの「ワンインチ(1INCH)」について、解説していきたいと思います。

ワンインチ(1INCH)のアウトライン

発行上限約15億枚
特徴DEXアグリゲーターサービスで最大手
発行開始2020年12月

ワンインチ(1INCH)とは、「1inch exchange」というDEX(分散型取引所)のアグリゲート(集約)の通称になります。

DEXアグリゲーターの中では、取引数量がNo1となっています。

「1inch Exchange」は、Uniswapなどの複数のDEXに接続しており、瞬時に最良レートを判断してくれます。

現状ですでにDEXが乱立しており、複数のDEXを使用している場合、管理が非常にややこしくなる問題点があります。

「ワンインチ ネットワーク(1inch Network)」では、そういった乱立しているDEXの状況を顧客が管理しやすくするためのプロジェクトとして発足されました。

ワンインチ(1INCH)の特徴

ワンインチの特徴について挙げていきます。

フロントランニング防止機能

フロントランニング機能によってセキュリティを高めています。

フロントランニング

ユーザーの取引を事前に知った人(フロントランナー)が先回りして取引して、先に取引をしようとしたユーザーを不利なレートで取引させる方法

ワンインチでは、事前にユーザーの取引情報を見れないような仕組み、つまりフロントランニングを防止する機能をつけることで、DEXの弱点を克服しています。

手数料が安い

独自のアルゴリズム調整を使っているので、手数料が安いです。

他のDEXで行っていた取引も直接1inchで行うほうが安かったりします。

多額の取引をする際には、手数料も大事なコストですから、魅力的とも言えます。

ワンインチ(1INCH)の今後

ワンインチ(1INCH)の将来性について挙げておきたいと思います。

DEXアグリゲーターで最大級の取引量

DEXアグリゲーターには、他にも「オープンオーシャン」や「パラスワップ」などがありますが、1inchでの取引量が一番多いです。

今後もNo.1を取り続けるかどうかわかりませんが、知名度は上がってくるはずです。

資金調達が大きい

注目度と期待度が大きいので、資金調達も順調です。

すでに20億円以上もの金額の資金調達が完了していて、開発や運用に当てられる状態です。

開発チームが優秀

「1inch exchange」の創業者では2人でSergej Kunz氏とAnton Bukov氏によって立ち上げられています。

イーサリアムのハッカソン(プログラミングのアイデアやプロダクトの品質を発表するイベント)で大きな賞を2度受賞した経歴を持っています。

Sergej氏は以前、アグリゲータのサービスを展開するCommerce Connectorなどで働いていた経験があり、Anton氏には、DeFi(分散型金融)の分野で「NEAR Protocol」などの開発に携わっています。

Sergej氏とAnton氏を通じて出会った優秀な開発者も「1inch exchange」で勤務しているので、優秀な開発者が多くいる環境で開発されています。