仮想通貨(暗号資産)Ethena(ENA)の特徴
一時期のブームは落ち着いたものの、まだまだ盛り上がりが足りないと思われるのが仮想通貨(暗号資産)のDeFi分野です。
仮想通貨(暗号資産)をかじったことはあるけれども、DeFiが何なのかを知らない投資家も多いです。
今回は、注目のDeFi分野のトークン、「Ethena(ENA)」について解説していきたいと思います。
Ethena(ENA)のアウトライン
発行上限 | 150億枚 |
特徴 | DeFiプロトコル |
発行開始 | 2024年4月 |
Ethena(ENA)は、「USDe」と呼ばれるステーブルコインを発行するDeFiプロトコルで、DeFiプラットフォーム「Ethena」が発行しているトークンです。
「Ethena」は完全な分散型金融を目的としており、ENAトークンはEthenaのガバナンストークンの役割を担っています。
Ethena(ENA)の特徴
Ethena(ENA)の特徴を挙げていきます。
ステーブルコインの発行
Ethena(ENA)は独自のステーブルコイン、「USDe」を発行しています。
完全な分散型金融を目指す上で、ステーブルコインの扱いを根本から変える取り組みをしています。
それが、銀行システムに依存しないステーブルコインです。
現在時価総額ランキングに常に上位に君臨しているステーブルコインのUSDT・USDCは銀行のシステムに依存しています。
USDeは銀行に依存しない担保設計となっていて、Web3.0で完結する仕組みになっています。
利回りの良いステーキングが可能
USDeの他の特徴の一つに、高利回りでステーキングが可能なことが挙げられます。
USDeの保有者には、「イーサリアムのステーキングから得られる利回り」と「イーサリアムの永久先物契約の売りポジション」の2つから発生する利子が分配される仕組みとなっています。
「イーサリアムのステーキングから得られる利回り」は、発行元ではなく、USDeのステーカーに還元される仕組みになっています。
そして、「イーサリアムの永久先物契約の売りポジション」というのは、ロング側が支払う資金手数料の分です。
USDeの担保の1つには、イーサリアムのショートポジションであるので、ロングポジションが多く資金調達率がプラス時は、資金調達手数料を受け取られてこの分が還元されます。
これにより年率30%超えという利回りも可能になっています。
Ethena(ENA)の今後
Ethena(ENA)の将来性について挙げておきたいと思います。
大手ベンチャーキャピタルからの資金調達に成功している
「Ethena」の運営主体、「Ethena Labs」は、Binance Labs・Dragonfly Capital・Galaxy Digital、などの大手ベンチャーキャピタルや投資家から資金提供を受けています。
その総額は、30億円を超えています。
ステーキングの利回りの元がハッキリしている
Ethena(ENA)では、「USDe」のステーキングの利回りの元がハッキリしています。
イーサリアムのステーキング収益と、永久先物契約のショートポジションという2つの源泉であり、この明確さがユーザーへの安心感へとつながり、一気に人気を押し上げている原因とも言えます。
ロング・ショート比率を一定に保つために、ポジションが多い側が少ない側に支払う手数料のことを指します。
仮想通貨(暗号資産)は価格上昇期待でロングポジションの方が多く保有される傾向があるので、資金調達率がプラスになり、資金調達手数料を払うのは、ロングポジションの投資家になることがほとんどです。