仮想通貨(暗号資産)シアコイン(SC)の特徴
分散型データストレージサービスは、仮想通貨(暗号資産)の中でも注目されているサービスです。
既存のものもありますが、老舗と呼ばれるブロックチェーンが「シアコイン(SC)」です。
今回は、この「シアコイン(SC)」について解説していきたいと思います。
シアコイン(SC)のアウトライン
発行上限 | 上限なし |
特徴 | 分散型ストレージサービス |
発行開始 | 2015年 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ワーク |
シアコイン(SC)は、個人のパソコンの空き容量を企業に貸し出すことのできる分散型ストレージサービスを行うためのブロックチェーンです。
現在使われているクラウドサービスが飽和状態になり始めており、ブロックチェーン技術を応用して個人のパソコンの空き容量を有効活用するために開発されています。
Siaを使えば、利用しているすべての人がファイルの使用を検討しているすべてのユーザーに、未使用のハードドライブスペースを貸し出すことができます。
シアコイン(SC)の特徴
シアコイン(SC)の特徴について挙げていきます。
分散型データストレージサービス
Siaの分散型データストレージは、暗号化したデータを30分割して世界中のデータを保存する場所に分散して保存する仕組みになっています。
データは「イレイジャーコーディング」という技術でデータを拡張しているため、30のノードの内、20のノードがオフラインになってもデータをダウンロードが可能です
安くストレージを利用できる
Siaの分散データストレージでは、1TBを約2ドル程度で利用できます。
既存の有名なストレージサービスの「GoogleDrive」ですと、2TBを利用するには、月額1300円程度必要です。
Siaで2TB分利用しても500円程度なので、従来のサービスよりも半分以下のコストでデータストレージを安く借りられます。
貸し出しは企業のみ
個人向けにストレージを貸し出すサービスもある中で、企業にしか貸し出していない点はシアコイン(SC)の特徴の一つです。
ストレージを借りたい個人ユーザーにとっては残念ですが、逆に言えば、貸し出す側からすると、個人に貸すよりも安定して報酬を得やすいとも言えます。
シアコイン(SC)の今後
シアコイン(SC)の将来性について挙げておきたいと思います。
プルーフ・オブ・バーンの実装予定
Siaは貸し手側の報酬の一部を焼却するプルーフ・オブ・バーンを将来的に実装する予定です。
シアコインにはトークンの供給量が上限が設定されていないため、無限にトークンを生成できます。
そのために、シアコインが多く市場に出回りレートが下がることがあります。
制限をかけない理由は、データの保存等を無制限にする対応のためだと考えられます。
プルーフ・オブ・バーンにより価格を調整することも将来的に可能となると思われます。
競合の存在
シアコインは分散型データストレージプロジェクトですが、他にもストレージ系のプロジェクトは、実は数十プロジェクトは存在します。
有名どころでは、ファイルコイン(Filecoin/FIL)やアーウィーブ(Arweave/AR)です。
競合が多い分野ですので、今後の開発やアップデートにより、ユーザーの増加も変わってくると思われます。